「新NISAをなかなかスタートできない方」へ
FP&キャリアコンサルタントの内村しづ子です。
いよいよ今年から新NISAがスタートしましたね。
最近の個別相談などでお会いする方の多くが、資産形成としてNISAやiDeCoを活用されていることに驚いています。
少し前まで資産運用や投資という言葉は、お金に余裕のある一部の人が関わるものだと思われていました。それが現在はだいぶ一般的になってきたようですね。
ただ一方で、なかなかNISA制度を始められない人も多くいるのが現状です。
興味があるけど、まだNISAを始めていない方がこの記事を見たあと、NISA利用の第一歩を踏み出せるように書いていきたいと思います。
では今回は、年に数回会う「なかなかNISAを始められない」私の友人A子の言い分から始めていきしょう。
SBI証券でNISAを始めたいけど口座開設のハードルが高い!
マネー雑誌やSNSでNISAをやるなら「SBI証券」「楽天証券」が人気というのを知ったA子。
彼女の頭には「SBI証券」でNISAをやるのが良い!と刷り込まれました。
ここで、SBI証券とはなんぞや?ということを理解していきましょう。
SBI証券とは、基本的に営業店舗を持たないネット証券です。
(国内大手証券会社である野村証券や大和証券は店舗がありますよね)
そのため、店舗に出向いて口座開設をするのではなく、ネット上での口座開設となります。
ここでA子の状況を説明すると
ネット専業銀行やネットバンキングを使ったことがない。そして証券会社もこれまでご縁がなかった。
そのためSBI証券でNISAを始めたいけど、投資もネット利用の金融機関もどちらも触れたことがないので正直まったくイメージがつかめない。
だからHPを見てもよくわからず断念。これを繰り返していたようです。
でもこのケースは特別ではなく、よくある事例だと思います。
NISAだけでも勇気がいるのに、ネット証券利用でさらにハードルを上げてしまっていたのです。
NISAは「ゆうちょ銀行」でも始められる
NISAは証券会社だけでなく、身近な銀行でも始めることができます。
みなさんの身近にある「ゆうちょ銀行」でもNISAを始めることができますよ。
先にご紹介した私の友人A子は、2年前に彼女の家の近所にある「ゆうちょ銀行」でNISAをスタートしました。
銀行窓口に出向いて申し込み書類を受け取り、記入して提出。
15本程度ある投資信託から彼女は1本を選び(商品の説明などは私がサポートしました)、月3,000円から開始。
コロナ禍でのスタートということもあり運用益がでたことから、今年からは月1万円をつみたて投資枠で運用していくようです。
これだけ聞くと、すぐに始められると思いませんか?
NISA制度そのものは金融機関によって手数料が変わることがないので、ゆうちょ銀行だけでなく、すでに取引のある身近な銀行でも良いと思います。
※NISA制度そのものは手数料はない。ただし、運用商品によって信託報酬の違いはある
「SBI証券」「楽天証券」を利用した方が良い人とは
2024年年からスタートした新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。
このなかの「つみたて投資枠」がこれまでの「つみたてNISA」といわれていた部分です。
「つみたて投資枠」は月々つみたて方式で投資信託を購入して運用していきます。
月10万円で年間120万円まで枠があるので、この枠のみを使っていくのであれば銀行利用で充分とも言えます。
では証券会社を利用した方が良い人とはどんな人でしょう?
①購入したい投資信託が決まっている人
・最近人気の「オルカン」や「S&P500」を始めとする、購入したい商品が決まっている人
・特にネット証券は投資信託200本を超える品揃えがあり、多くの商品のなかから条件を絞って商品選択ができる
②成長投資枠を利用したい人
・個別株やETFなど、成長投資枠でのみ購入できる商品への投資も考えている人
まとめ
初めての資産形成でNISAを活用する場合、身近な銀行でも始められます。
ただし、この機会に「SBI証券」「楽天証券」といったネット証券を利用したいという方は、それぞれ「住信SBIネット銀行」「楽天銀行」といった銀行から口座開設していくことをオススメします。
証券口座より銀行口座の方が身近ですし、それぞれの銀行口座からネット証券口座への資金移動もスムーズです。
2024年はNISAスタート元年でまいりましょう!
ネット銀行・ネット証券・NISA活用までのサポートもさせていただいています!